Google Analyticsは、運営しているサイトにどれくらいのアクセスがあるのか、どの時間帯にどれくらいアクセスしているのかなど細かく解析することができるアクセス解析サービスです。
もちろんWordpress製サイトもGoogle Analyticsでアクセス解析をすることができるため、本格的にサイトを運営する場合には必要不可欠です。
ですが、Wordpressではプラグインの導入などで気付かぬうちに二重計測が発生してしまう可能性があります。
今回は二重計測の疑いがある状況や二重計測を解消する方法を紹介します。
Google Analyticsの二重計測の疑いがある状況
アクセスが増えた!直帰率がものすごく低い!うちのサイトはしっかり読まれていて価値があるんだと思ってしまうかも知れませんが、もしかしたらそれは二重計測が原因かもしれません。
二重計測が起きていると特徴的なアクセス解析データが出来上がるので、心当たりがある方はかなり注意が必要です。
直帰率がかなり低い
Google Analyticsで二重計測が起きると、直帰率がかなり下がります。
その原因として、二重計測が起きているとGoogle Analyticsは1アクセスで2ページ参照していると判断します。
サイトを離脱せずに2ページ見てるということはアクセスしたサイトを直帰していないと判断されるため、二重計測が起きている間は直帰率が驚くほど下がり、20~30%近くになることもよくあります。
ちなみに細かい数値はサイトジャンルにより異なりますが、一般的な直帰率はだいたい80~90%程度と言われています。
ですので、特に目立った直帰率対策をしていないのに直帰率が驚くほど低い場合は二重計測を疑いましょう。
PVがUUの倍以上ある
先ほども少し触れたように、二重計測が起きていると1アクセスで2ページ見ていることに鳴るので、ページに1回アクセスしただけで2PVカウントされます。
2PVカウントされるものの、アクセスしたのは一人なので1UUとなります。
そのため、二重計測が起きているとPVがUUの倍以上あることが普通です。
何かしらのサービスを提供しているサイトであれば、PVがUUの倍以上あっても変じゃないですが、特に何も対策していないブログでUUの倍以上のPVがあることはほとんどありません。
ですので、
- 直帰率が驚くほど低い(50%以下)
- PVがUUの倍以上
だった場合はほぼ確実に二重計測が発生しています。
リアルタイムユーザー数が必ず偶数になっている
Google Analyticsでは今現在のアクセス状況を確認できる機能が用意されています。
もし2重計測が発生していた場合、1アクセス=2PVとなるので、ここのリアルタイムユーザー数の数字も2となります。
そのため、二重計測が発生しているとどれだけアクセスされてもユーザー数が必ず偶数になるので、その場合も二重計測を疑いましょう。
Google Analyticsの二重計測の原因と解消法
Google Analyticsで二重計測が起きてしまう主な原因は以下の通りです。
- テーマファイルに直接書き込んだ上でプラグインでもGoogle Analyticsコードを挿入している
- ダッシュボードにパネルを表示させるなどの理由で2つ以上のGoogle Analyticsプラグインを導入している。
- functions.phpにGoogle Analyticsコードを挿入する記述しているにも関わらず、テーマヘッダーにもGoogle Analyticsコードを挿入するスクリプトを挿入している
- GoogleタグマネージャーとGoogle Analyticsのコードを両方とも埋め込んでいる
よっぽど特殊なことが起きてていない限り、二重計測はこれら3パターンのどれかが原因です。
ですので、もしこれらのことに関して心当たりがあった場合は、
- 触ったかもしれないテーマファイルを確認する
- 導入しているGoogle Analyticsプラグインの設定を見直す
- 非ログイン状態で自分でアクセスしてみて、リアルタイムユーザー数を確認する。
といったことを試すようにしてください。
どのテーマファイルに、どのプラグインでGoogle Analyticsのトラッキングコードを挿入したのかどうかによって、細かい解決方法は異なりますが、基本的にはこれらのことを見直すことで二重計測が起きている箇所を特定して解消することが出来ます。
初心者時代にいわれるがままプラグインを導入して設定していたから、何をどこから見たらいいのかわからないと困っている場合は、当サイトがお助けしますのでご相談ください。
Google Analyticsで管理ユーザーを計測しないように注意
何も対策せずにテーマに直接Google Analyticsのトラッキングコードを挿入したり、プラグインでログイン状態に関わらずトラッキングコードを挿入する設定にしていると、記事を書いている本人のアクセスもカウントされてしまいます。
この場合はかなりアクセス数がかさ増しされてしまうので、特別な理由がない限りログイン中管理ユーザーの計測を省くようにしましょう。
テーマに直接書き込んでいた場合
この場合は「is_user_logged_in関数」を使用することで、ログイン中ユーザーを除外してトラッキングコード読み込むことができます。
<?phpif(!is_user_logged_in()):?> <!--GlobalSiteTag(gtag.js)-Google Analytics--> <!--↓ここにトラッキングコードを貼り付ける↓--> <!--↑ここにトラッキングコードを貼り付ける↑--> <!--/Google Analytics--> <?phpendif;?>
テーマに直接書き込む場合、「<?php・?>」などPHPコードを含む書き方を少し知っておく必要があるので注意しましょう。
わからない場合は当サイトのお問合わせからご相談ください。
プラグインを使用していた場合
プラグインの設定のどこかに、ログインユーザーを除外する設定などがあると思うので、その設定を見つけてログインユーザーを除外するようにしてください。
ログインユーザーを除外する設定が見当たらない場合は他のGoogle Analyticsプラグインを使うことを推奨します。
参考程度ですが、「GAinWP Google Analytics Integration for WordPress」というプラグインを使えば、WordPressのダッシュボードでアクセス解析グラフを見れるほか、ログインユーザーを除外した上でGoogleアナリティクスのトラッキングコードを埋め込むことができます。
全ての機能が無料で使えるのでかなりおすすめです。
まとめ:二重計測は絶対に避けるように
Google Analyticsで知らないうちに二重計測していると、適切にサイトを分析できなくなって、今後のサイト運営にも支障が出る可能性があります。
特に直帰率の情報が全く役に立たなくなってしまうので、二重計測の疑いがある場合は一度導入しているアクセス解析プラグインやテーマに埋め込んだトラッキングコードを確認するようにしましょう。
二重計測が起きているのは間違いないけど何が原因なのかわからない、ログインユーザーの除外がうまくいかないという場合は当サイトまでお問い合わせください。