WordPressはテーマやプラグインを導入することでデザインなどを自由自在にカスタマイズすることができますが、絶妙に痒いところに手が届かないところのカスタマイズなどテーマやプラグインそのものをカスタマイズしなければならないときがあります。

そこで、テーマやプラグインカスタマイズする時に起こしやすい・遭遇しやすいトラブルについて紹介・解説していきます。

テーマ・プラグインのカスタマイズで起こしやすいトラブル

テーマ・プラグインのカスタマイズでは様々なことが原因でエラーなどのトラブルが引き起こされます。

まずは、テーマ・プラグインのカスタマイズで起こしてしまいがちなトラブルについて見ていきましょう。

コピーペーストで動かない

ほとんどの方はインターネットで調べて出てきたプログラムをfunctions.phpにコピーペーストして動かすというやり方を取るでしょう。ですが、プログラムによってはそれだけでは動かないときがあります。もしくは保存できずエラーになることもあるでしょう。

WordPressは古いPHPをサポートしないようになっており、コピーペーストしたプログラムのコードに最新のWordPressでは使用できないコード(削除された機能)があった場合はエラーになってしまいます。

ほかにも単純に記事作成者のミスで間違ったプログラムを掲載していることもあります。

プログラミング経験があれば何が原因でエラーが起きているのか予想してひとつずつ試すことができますが、プログラミング知識がなく出来上がったプログラムのコピーに頼っている方には難しい問題です。

何故か保存できない

絶対に間違っていないプログラムをfunctions.phpに追記してみると、なぜかテーマエディターからだと保存できないことがあります。

これはテーマエディター特有の問題で、WordPressテーマエディターがエラーと誤認してしまう空白文字が使われていた際に発生します。

もし下記のエラーが発生した場合は、エラーが発生している行の先頭にある空白文字を全て削除して詰めてください。

Parse error: syntax error, unexpected ‘ ‘ (T_STRING), expecting ‘)’

このエラーが発生した場合は高確率で処理できない空白文字が使われている状態です。プログラムをコピーペーストした際に発生しやすいので覚えておきましょう。

WordPressが全く動かなくなる

WordPressが動作しなくなるくらい致命的なエラーを起こしてしまうことがあります。

WordPressは致命的なエラーが発生しても修復しやすい設計になっているものの、プログラミングに慣れていない初心者からすると何をどうすれば解決できるのか全く分かりません。おそらく、管理画面にするアクセスできなくなって焦ってパニックになってしまうでしょう。

そのため、本来は初心者が何も分からずにテーマやプラグインをカスタマイズするのは良くないのです。可能であれば専門業者にカスタマイズを依頼するようにしましょう。当サイト「WordPressのお医者さん」もWordPressのカスタマイズの依頼を引き受けています。

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デザインが崩れる

CSSをカスタマイズした際に発生しやすいトラブルです。

WebページのデザインはCSSを使って記述するのですが、その記述が間違っているとデザインが崩れてしまいます。

style.cssを修正してサイトのデザインがおかしくなった場合は確実にCSSが原因ですので、一旦追記したCSSを削除するようにしましょう。

間違えて既存のCSSを上書きしてしまった場合はもとに戻すには少しコツが要りますので、デザインを元に戻せなくて困っているという方はお問い合わせください。

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管理画面にしかアクセスできなくなった

管理画面にはアクセスできるものの、トップページや記事ページは真っ白になって表示できなくなることがあります。

これはテーマ固有の機能などフロントページで実行される処理に何らかの不具合が起きていることが原因です。管理画面にアクセスできる状態であればテーマエディターを開くことができるため、WordPress管理画面からエラーの修復に当たれるのは不幸中の幸いでしょう。

テーマ・プラグインのカスタマイズのトラブルを予防する方法

テーマやプラグインのカスタマイズにおいてトラブルはつきものです。テーマやプラグインのカスタマイズをしていると、いつかはトラブルが発生してしまうので、トラブルが起きないように予防する方法やトラブルが起きても対処できるようにする準備について解説します。

バックアップをとる

テーマやプラグインをカスタマイズする時は、万が一WordPressにアクセスできなくなって初期化せざるを得ないようになっても大丈夫なようにバックアップを取っておきましょう。

WordPressのバックアップはちゃんと復元できる方法であれば何でも構いません。WordPressプラグインでも良いですし、サーバーにバックアップ機能があればそれを使うのも良いでしょう。

当サイトではバックアッププラグインとしてUpdraft Plusを紹介しています。

【カンタン】UpdraftPlusを使って毎日バックアップをGoogle Driveに保存する

Updraft PlusはGoogle Driveなど外部のオンラインストレージにバックアップを作成することができるため、利用しているレンタルサーバーにトラブルが起きてデータが消失したとしても復元可能です。

テーマ・プラグインのカスタマイズに限らず、WordPress本体のメジャーアップデートやプラグインのアップデート時など、いざという時に備えてバックアップを取っておくようにしてください。

ローカル環境でテストする

WordPressはレンタルサーバーやVPSを契約して使うことが多いですが、自分のパソコン上に WordPress 環境を構築することもできます。

自分のパソコン上にWordPress環境を構築できるようになれば、テーマやプラグインのカスタマイズがやりやすくなります。

ローカル環境であれば万が一WordPressが壊れてしまったとしても作り直せばいいだけの話ですし、サイトにアクセスできなくなって機会損失が発生することもありません。

ですのでテーマやプラグインをカスタマイズする際は一旦ローカル環境にWordPressサイトを構築し、そのサイト上にカスタマイズしたいテーマやプラグインをコピーして編集すると良いでしょう。

ローカル環境にWordPressを構築できるソフトウェアはいくつかあります。

  • Instant WP
  • XAMPP
  • Local by Flywheel

オススメなのはInstant WP・Local by Flywheelの2つです。この2つはWebサーバー周りの知識が一切なくてもWordPress環境を構築でき、なおかつ何回でもWordPressを作り直せるので非常に使い勝手が良いです。

XAMPPの場合は理解して使わないとセキュリティリスクが発生するなど、サーバサイドのスキルがある方向けですので、ローカルのWordPress環境を構築したい場合はXAMPP以外を選びましょう。

当サイトではInstant WPについて導入方法から使い方まで解説しています。まずはローカル環境でテストしてから本番環境に導入しましょう。そうすることで不要なトラブルを避けられます。

テーマやプラグインのカスタマイズはお任せください

WordPressテーマ・プラグインのカスタマイズが必要な時はWordPressのお医者さんにお任せください。

テーマやプラグインに実装されていない機能の追加や最適化などを行わさせて頂きます。

テーマやプラグインのカスタマイズに限らず、セキュリティの強化や高速化など様々な施策を引き受けていますので、興味がある方はぜひご相談くださいませ。