WordPressは定期的にバージョンアップされますが、2018年12月に大幅な仕様変更が加えられたバージョン5がリリースされました。

このWordPressバージョン5はメジャーアップデートであるため、今もなおWordPressをバージョン4.xのまま運用し続けている方もいるでしょう。

そこでこの記事では、WordPress5.xになってから一体何が変わったのか、そしてバージョン4.xから5.x系にメジャーアップデートする際の注意点などを解説します。

WordPress5.xになって変わったこと

WordPressバージョン5になってから変わった一番大きなことは投稿エディタが完全に一新され、ブロックエディタであるGutenberg(グーテンベルグ)が標準化されました。

ブロックエディタに関してはバージョン4.8からプラグインとして試験的に提供されていましたが、バージョン5へのメジャーアップデートにおいて標準化されました。

もう一つ、PHPの最低推奨バージョンもPHP7.2以上からPHP7.3以上に引き上げられました。

最新のWordPress5.6までアップデートをする場合は推奨バージョンがPHP7.4以上に引き上げられているため注意が必要です。

バージョンを4.xから5.xに移行する際の注意点

WordPressバージョン4.x系から5.x系にメジャーアップデートするにおいて注意しなければならないポイントがたくさんあります。

普段のマイナーアップデートのようなものだと気をつけるべきポイントがなかったとしても、メジャーアップデートの場合は話が変わってきます。そこでメジャーアップデートする際に気をつけなければならない注意点について解説していきます。

旧エディタを使い続けるにはプラグインなどでの対応が必要

WordPress5からの一番の変更点であるブロックエディタですが、バージョン5へのアップデートにあわせて標準の投稿エディタが変更されます。

そのためブロックエディターのことを知らないとWordPressをアップデートしたら投稿エディタが全く知らないものに変わっていたということになってしまいます。

ブロックエディタは完全に別物のエディターであるため、これまで使っていた投稿編集用プラグインが全く機能しなくなることがあります。

ブロックエディターが実装されてから2年以上が経過しているため、今もなおアップデートされているプラグインであればすでにブロックエディタに対応していることが多いですが、古いプラグインだとほぼ確実に対応できていません。

メジャーアップデート後もブロックエディタではなく旧エディタ(クラシックエディタ)を使い続けたい場合は別途Classic Editorプラグインを導入して対策する必要があります。

将来的に旧エディタは完全廃止される可能性がある

今はClassic Editorプラグインを導入することでブロックエディタ実装以前のクラシックエディタを使い続けることができますか、将来的に完全に廃止される可能性があります。

古いテーマ・プラグインが動かなくなる可能性がある

特に影響が大きいのが投稿編集に関わる機能を持つテーマ・プラグインの機能です。

クラシックエディター(TinyMCE)とブロックエディター(Gutenberg)はそれぞれ独立したエディタですので、クラシックエディタに対応しているプラグん機能がブロックエディターでは使えないということがよくあります。

また、PHP・MYSQLのバージョンが原因で動かなくなる可能性もあります。

PHP・MYSQLをアップデートしておく

WordPress4.x以前とWordPress5.xとではPHPの最低推奨バージョンと異なります

WordPress
バージョン
動作環境 推奨環境
PHP
バージョン
MySQLバージョン PHPバージョン MySQL / MariaDBバージョン
5.2 5.6 以上 5.5 以上 7.3 以上 5.6 以上 / 10.0 以上
5.0 – 5.1 系 5.2.4 – 7.3 (*1) 5.0 以上 7.3 以上 5.6 以上 / 10.0 以上
4.9.5 – 4.9.10 5.2.4 – 7.2 5.0 以上 7.2 以上 5.6 以上 / 10.0 以上
4.9 – 4.9.4 5.2.4 – 7.2 5.0 以上 7 以上 5.6 以上 / 10.0 以上
4.7 – 4.8 系 5.2.4 以上 5.0 以上 7 以上 5.6 以上 / 10.0 以上
4.0 – 4.6 系 5.2.4 以上 5.0 以上 5.6 以上 5.6 以上 / 10.0 以上
3.2 – 3.9 系 5.2.4 以上 5.0 以上 5.2.4 以上 5.0 以上
3.0 – 3.1 系 4.3 以上 4.1.2 以上 4.3 以上 4.1.2 以上

このようにWordPress5.0からPHPの推奨バージョンが引き上げられているので注意してください。

WordPress3.x系を使っていた場合はMYSQLのバージョンアップも必要です。

コピーサイトを作って移行テストをしておく

メジャーアップデートする際は一度別のドメインなどでコピーサイトを作り、メジャーアップデートをするとどこにどのような影響が起きるのか移行テストをしておきましょう。

事前に本番環境と同じ環境を作った上で移行テストをしておくことで発生するトラブルを事前に把握した上でメジャーアップデートを行えるので安心です。

コピーサイトの作成にはUpdraft Plusというバックアップログインがおすすめです。Updraft Plusは定期バックアップを取ることができるプラグインではありますが、作成したバックアップを用いて全く同じコピーサイトを作成することが可能です。

画像などのメディアファイルも完全にコピーしたコピーサイトを構築できるので、移行テストの際に活用するといいでしょう。

バックアップを作成しておく

移行テストを行うかどうかにかかわらず必ずバックアップを作成しておきましょう。WordPress をアップデートして画面が真っ白になってしまい管理画面にもアクセスできないとなると復旧が大変です。

WordPressバージョンのダウングレードをするだけで解消されれば嬉しいところですが、最悪の場合はダウングレードしても WordPress が壊れたまま復旧できないことがあります。

バックアップは万が一の時に役立つものであり、その万が一の時というのがメジャーアップデート失敗なので、アップデート前に必ずフルバックアップを作成し、いつでも復旧できるようにしておきましょう。

メジャーアップデートを放置するのは得策ではない

メジャーアップデートせずに放置すれば大丈夫なのではないかと思うかもしれませんが、Wordpress5.4.1以下のバージョンにはWordPress本体丸ごと乗っ取られてしまうリスクのある脆弱性が潜んでいます。

もちろんバージョン4.x系も対象であり、メジャープレステ2落ちするということはセキュリティ上のリスクを残したまま運用し続けるということになります。

脆弱性を突かれてハッキング被害に遭ったとしてもメジャーアップデートをしていないのが悪いということになりかねないためリスクが極めて高いです。

メジャーアップデートによるトラブルが発生するかもしれないというリスクのほうが圧倒的に低いので、相当特別な事情でもない限りメジャーアップデートするに放置するのは得策ではありません。

WordPressのメジャーアップデートはお任せください

WorrdPressに限らずシステムのメジャーアップデートというのは互換性の問題などで何かしらのトラブルが発生しがちです。

アップデート時にトラブルが発生したときの対処について慣れていないとなかなか問題を解決できずに手詰まってしまう可能性があります。

だからといってメジャーアップデートをしないのはセキュリティ上リスクが極めて高いので、これから安全にメジャーアップデートを済ませたいと考えている方は一度WordPressのお医者さんにお問い合わせください。アップデート作業を代行させていただきます。