WordPressでウェブサイト・ブログを作ったはいいものの、ページの表示速度が遅い・重たいと感じることがあるでしょう。

WordPressは様々な要因でパフォーマンスが低下してしまうため、しっかり対策しておかないとユーザーがページの冒頭文すら読まずに離脱してしまう可能性が高まります。

そこで今回はWordPressサイトが重い原因やどうすればページの表示を高速化できるのか解説していきます。

WordPressが重くなる原因

まずはWordPressが重たくなる原因について見ていきましょう。

画像サイズが大きい

ページ表示速度が遅い原因の一つに画像サイズが大きいことが原因の一つに挙げられます。Webページでは様々なリソースが読み込まれますが、その大部分を占めるのが画像ファイルです。

画像ファイル1枚だけだったとしても容量はWebページを構成するHTMLの数十倍であり、いかにして画像サイズを小さく出来るかが重要なポイントの一つとなっています。

サーバースペックが低い

単純にサーバースペックが低いとWordPressで行う処理にも時間がかかってしまうため、必然的にパフォーマンスが低下します。

またサーバーをレンタルして運用している場合、専用サーバーでない限り一つの物理サーバを複数人で共有する形になるため、他のユーザーの影響も絡んでいるでしょう。

特に利用料金の安いレンタルサーバーを一つの物理サーバーを大量のユーザーが利用することが多いため、他のユーザーの影響を受けやすいです。反対に利用料金が高いレンタルサーバーはサーバー一台を共有するユーザー数が少なくなりやすいため、安定しやすいという特徴もあります。

複数のキャッシュプラグインを導入している

WordPressはキャッシュプラグインを導入することで高速化することができますが、異なるキャッシュプラグインを複数導入している場合は逆効果になることがあります。

キャッシュプラグインはキャッシュプラグイン同士で競合しやすく、競合が発生すると正しくキャッシュされなかったり、キャッシュプラグインを導入していない時よりもパフォーマンスが低下してしまうことがあります。

異なるキャッシュプラグイン複数入れていた場合、それぞれのキャッシュプラグインがページをキャッシュするためキャッシュ作成時間が長くなります。

また、キャッシュされたページを表示するとしても両方のプラグインでキャッシュされたページを表示しようと競合するため、パフォーマンスが大幅に低下してしまうことがあるのです。

よくあるのは,

キャッシュを読み込む処理は導入しているすべてのキャッシュプラグインが行うものの、実際に表示されるのはどれか一つのキャッシュプラグインのキャッシュのみというものです。

この場合は無駄しかないため結果的にキャッシュプラグインを導入したにも関わらずパフォーマンスが出ないという状態になってしまうのです。

WordPressを高速化する方法

続いてWordPressを高速化するための具体的な対策について解説していきます。すべて行う必要はありませんが、いずれもWordPress高速化の役に立つものです。

KUSANAGIを使う

KUSANAGIとはWordPressなどのCMSの動作を最大限にまで最適化した超高速CMS実行環境です。

KUSANAGIの上でWordPressを動かすだけであらゆるパフォーマンスが改善し、大量のアクセスにも耐えうる強いWordPressを構築することができます。

あくまでWordPressの土台にKUSANAGIを使うだけですので、WordPressの管理については今まで通りと何も変わりません。

WEXALを導入すると効果大

WEXALとは、KUSANAGI上に導入することが出来る高速化エンジンです。

WEXALを導入することでサーバーサイドの処理・レンダリングなどあらゆる面が高速化されます。また、画像も次世代フォーマットとして使われているwebpに対応できるため、

  • 画像最適化プラグイン不要
  • キャッシュプラグイン不要

というように高速化周りで必須となるはずのプラグインが不要になります。Google Adsenseの読み込みについても最適化されるため、WEXALを導入しただけで、Google Adsenseを導入しているにも関わらずPageSpeed Insightsのスコアが大幅に上がったということも珍しい話ではありません。

ただし、導入にはサーバーのコマンド操作が必要になるため初心者には少し難しい問題となっています。もしKUSANAGI・WEXALの導入でお困りでしたらWordPressのお医者さんまでご相談ください。

導入プラグインを減らす

導入しているプラグインが多い場合、使っていないプラグインを無効化することで高速化できることがあります。

プラグインにはほとんど負荷がかからないものも多いですが、負荷が大きいプラグインも存在します。

そういった負荷が大きいプラグインを無効化出来るように改善していけば、サイト全体のパフォーマンスが向上するでしょう。

どういったプラグインが WordPress 重くしているのかについては別の記事で詳しく解説していますので、そちらを参考にするといいでしょう。

便利だけどWordPressを重くするプラグインまとめ

キャッシュプラグインを使う

最も効果に期待しやすいのがキャッシュプラグインを使うということです。キャッシュプラグインを使うことでデータベースへのアクセスを大幅に削減することができるため、サーバー負荷削減とページ表示高速化の2つを同時に行うことができます。

また、キャッシュプラグインの中にはHTML/CSS/JavaScriptを圧縮してページ容量を下げるものも存在するため、そういったプラグインを使用すればさらなる高速化に期待できるでしょう

サーバーを引っ越しする

格安レンタルサーバーを使用している場合、サーバースペックが低いことが原因で重くなってることがあります。

キャッシュプラグインの導入など何をやってもパフォーマンスが改善されないという場合は、使っているサーバーの性能を疑ってみましょう。月額300円などの格安サーバーを使っている場合は最大限に最適化・高速化を施してもあまり変化が見られない場合はサーバーの乗り換えを検討することをお勧めします。

サーバー乗り換えに伴うWordPressの引っ越し作業も必要になってきますので、サーバー引っ越しを検討している場合はWordPressのお医者さんまでご相談ください。

おすすめのレンタルサーバー選びからお助けいたします。

リザーブドサーバーなら安定しやすい

レンタルサーバーの奥はひとつの物理サーバを複数人で共有する共有サーバーであるため、自分が使っているサーバーの利用者が多ければ多いほどサーバーも重くなっていきます。

だからといって管理が難しくなるVPSを使うわけには行かないという場合はリザーブドサーバーを選択しましょう。

リザーブドサーバーとは、CPUやメモリの一部を専有できるレンタルサーバーのことで、同じサーバーを利用している他のユーザーの影響を受けません。

いわゆる格安で利用できる専用サーバーのようなもので、他人の影響で自分のサイトが重くなってしまうことがなくなります。ConoHa WINGやwpX Speedがリザーブドサーバーを提供しているので、確認してみると良いでしょう。

重要度の低い高速化対策

WordPressの高速化は様々な方法がありますが、その中でもあまり重要ではない高速化対策もあります。WordPress高速化の方法の一つに挙げられやすいもののそこまで重要ではない方法について簡単に見ていきましょう。

リビジョンの削除

いわゆるデータベースの最適化です。リビジョンを削除しなければならないほど重くなるのは記事数が数千記事あるサイトで、なおかつサイトを運営し始めた頃から一切データベースを触っていない場合に加えてスペックの低いサーバーを使っていた場合くらいです。

この条件全て当てはまらない限りリビジョン削除でパフォーマンスが改善されることはあまりありません。

リビジョンを削除してデータベースを最適化すると空き容量が増えますが、パフォーマンスに関しては微々たる変化なので、やる場合でも優先度を低くしても大丈夫でしょう。

掲載広告数を減らす

WordPressのパフォーマンスに関していえば掲載広告を減らすことは関係ありません。

ただしページ表示速度改善したい場合であれば掲載広告数を減らすのは少し効果を見込めます。

広告に使われているメディアは最適化されていないことが大半であるため、広告ひとつでページ容量が大幅に増加します。そのためページ読み込み速度を改善したいのであれば掲載広告数を減らすことは大切です。

Google Adsenseは結構重い

広告収入を得るためにGoogle Adsenseを掲載している方も多いかと思いますが、広告の中でもGoogle Adsenseはかなり重い部類に入ります。

Google Adsenseはパーソナライズなどユーザーや記事に合わせて掲載する広告がリアルタイムで自動決定されるためパフォーマンスに大きく影響を及ぼします。

特にPageSpeed Insightsのスコアは大幅に低下するため、Google Adsenseを掲載したい場合はある程度パフォーマンスに妥協する必要があります。

WordPress管理画面を高速化する方法

キャッシュプラグインや画像最適化などの高速化は基本的にトップページや記事ページなど管理画面は除いたフロントエンド側のみです。

管理画面は別扱いでキャッシュプラグインなどを導入しても最適化されることはほとんどありません。そこでWordPress管理画面はどうやったら高速化できるのか紹介します。

サーバーをより良いものに乗り換える

一番簡単なのがサーバースペックが今使っているサーバーよりも高いレンタルサーバーに引っ越しすることです。

これは管理画面の高速化に限った話ではないですが、単純にサーバースペックを上げることで WordPress のパフォーマンスが向上するため、予算がある場合はサーバーの引っ越しが最もシンプルかつ確実な方法なのです。

有効化しているプラグイン数を減らす

WordPressで有効化しているプラグインが多い場合、有効化するプラグインを減らすことでWordPress 管理画面動作が軽くなることがあります。

試しに一時的に全てのプラグインを無効化してみると、急激に管理画面が軽くなることも多いです。

ただし、プラグインを減らすことでやりたいことができなくなったりする可能性もあるため、無効化しても全く問題ないプラグインだけ無効化するようにしましょう。

ひとつもない場合は諦めるのが懸命です。

KUSANAGI環境に移行する

コストパフォーマンスに優れているのはWordPressを高速化できるKUSANAGI環境を構築することです。

KUSANAGIはWordPress全体のパフォーマンスを改善することができますが、その中に管理画面も含まれています。

そのためKUSANAGI環境にWordPressを引っ越しただけで管理画面のパフォーマンスが改善されるため、記事管理や執筆などの効率がアップします。

ただし、KUSANAGIを利用できるのはConoHa VPSなどのVPSやAWSなどのクラウドサービスのみであり、初心者には少々難しい環境で動かすことになります。

もしKUSANAGIの導入を検討しているのであれば、WordPressのお医者さんまでお問い合わせください。導入から保守までサポートいたします。

お問い合わせ

WordPressの高速化は非常に大切

ページ表示速度が遅いだけで離脱されることも多いため、WordPressの高速化は非常に大切です。

また、GoogleはコアウェブバイタルのGoogle検索のランキング評価に追加することも発表されているため、ますますWordPressの高速化を含むパフォーマンスの改善の重要性は高まっていくでしょう。

WordPressはプラグインを使って簡単にカスタマイズできるようになっているのでWordPress・サーバースキルが無い方でもネット上の情報を参考にすればなんとかなってしまうことも多いですが、キャッシュの扱いなど高速化関係は難易度が高いため、なかなか思い通りにいかないことも多いです。

ですので、もしWordPressの高速化でお困りでしたらぜひWordPressのお医者さんまでご相談下さい。どんな事悩みでもお待ちしています。