レンタルサーバーは高いものだと月額数万円、安いものだと月額100円から用意されています。

利用料金に大きな差があるということは、性能やサービスの充実度も異なるということであり、いくつか注意しなければならないことがあります。

特に格安レンタルサーバーは安いぶんサーバートラブルも起きやすく、そのことを承知の上で利用しなければなりません。

今回は格安サーバーにありがちなトラブル・問題について紹介していきます。

格安サーバープランにありがちなトラブル

それでは早速、格安サーバー・サーバープランにありがちなトラブルを紹介していきます。

転送量の上限が低い

転送量とは、サーバーからデータを送信できる容量のことで、転送量が高ければ高いほど転送量の問題を避けることが出来ます。

スマホの通信量と通信制限をイメージしてもらえるとわかりやすいと思います。

転送量の上限を超過するとページが表示されなくなる

転送量を超過するとスマホの通信回線のように速度制限にかかるというわけではありません。

サーバーの場合は速度制限ところが全くページを表示できなくなり、ユーザーからのアクセスを一切受け付けなくなります。

ページが全く表示できない状態になってしまうとユーザーの流入がなくなることはもちろんのこと、Googleから閉鎖されたサイトと認識されて検索順位の低下・インデックスの削除が始まりかねません。

ですので、どのようなことが起きても大丈夫のように転送量上限が高いサーバーを選ぶことが先決です。

ページ表示速度が遅い

格安サーバーは、ネットワーク機能が弱かったり意図的に通信速度を制限していることがあります。

そのため、他のサーバーなら3秒で全ての読み込みが終わるページが、格安サーバーだと5秒~10秒以上かかってしまうことも珍しくありません。

ページの表示速度が遅いと直帰率が急増する

「ページの表示速度が遅くても表示はできるから問題ないのでは?」と思うでしょう。

ですが、ユーザーはページ読み込みが3秒から5秒に上がっただけで直帰率が4倍以上になるというデータがあります。

出典:sloarwinds pingdom

7秒を超えると2人に1人は、アクセスしてきても全く見ずに帰ってしまうので、格安サーバーを選ぶということはこれらのリスクを許容する必要があるということです。

WordPressが使えない

ブログやコーポレートサイト制作で有名なWordpressは、MySQLというデータベースを使用してます。

このデータベースに注意が必要で、格安サーバーや安いサーバープランによってはMySQLデータベースが使えないことがよくあります。

 

例えば、こちらのロリポップの格安サーバープランを見てみてください。

一番安い月額100円プランだと「Wordpress不可」と書いていますね。これはMySQLデータベースが使えないことにしています。

もちろんデータベースを必要とする他のシステム(Movable TypeやClipkit・CREAMなど)を使えません。

このことを知らないと、せっかく契約しても無駄なお金を使うだけになってしまうので気をつけましょう。

サーバーが不安定

格安サーバーは使用されているサーバーのスペックが低いことが多いため、サーバーが不安定になることがあります。

また、ハイスペックサーバーを使っていたとしても、何百人と一つのサーバーを共有している関係で使える性能が高くなかったり、頻繁にエラーが発生することも少なくありません。

この問題はサーバーへの収容人数が増えれば増えるほど起きやすくなるので、契約した当初はまったく問題なくても、使い続けていくと自サイトのアクセスが急増したわけでもないのにエラーが頻発することもあります

ですので、「ハイスペックサーバーを採用していることを謳っている格安サーバー」を利用する際は、「継続利用するとパフォーマンスが急激に低下する可能性がある」と覚えておきましょう。

データ消失リスクも有る

基本的にレンタルサーバーサービスは毎日バックアップをとっていますが、あまりにも安い格安サーバーの場合はバックアップを取っていない可能性があります。

もしその状態でサーバートラブルに巻き込まれるとサーバー内のサイトデータが全て消失するリスクがあるため非常に危険です。

レンタルサーバーは、契約時に同意する利用規約に「データ消失に関しては一切責任を負わない」と明記されていることがよくあるので、個別に対策していない限りは泣き寝入りすることも少なくありません。

数千円以上の月額料金を設定しているサーバーならバックアップを取っていることがほとんどですので、格安サーバーを利用する際はデータ消失リスクについても気をつけましょう。

電話サポートが使えない

メールサポートであればどのプラン完了したでも利用できることがほとんどですが、電話サポートのみ上位プランでないと利用できないサーバーサービスが少なからず存在します。

また、全プランを通じて電話サポートを提供していないサービスも格安サーバーなら珍しくなく、いざという時のトラブルの際に電話でサポートを受けたい方にはお勧めできません。

何が起きても自己解決できる、解決まで数日かかってもいいのであればメールサポートが使える格安サーバーでもいいかもしれません。

ですが本当に困ったときに大変なことになるので、24時間対応でなくても電話サポート付でついている格安サーバーを選ぶようにしましょう。

実際どの程度の価格のサーバーを選べば良いのか?

結論から言うと目的によります。

  • 就活や転職で使うポートフォリオサイト用
  • ネットショップ用
  • Webサービス展開用
  • ブログ用

目的によってどんなレンタルサーバーを選ぶべきなのか全く変わってきます。

ネットショップ用であればセキュリティ対策万全でサーバートラブルでユーザがアクセスできなくなる状態が発生しないサーバーを選ぶ必要があるので、それなりに高いサーバーを契約する必要があります。

それに対して就活や転職で使うポートフォリオサイト用でしたら、用途が限定されている上にアクセスもそう多くないはずですので数百円の格安サーバーで十分です。

このように、目的によってどのようなサーバーを選べばいいのか異なってきますので、「価格よりも必要な機能・性能が揃ってるかどうか」を重視した上でサーバーを選ぶようにしましょう。価格は二の次です。

ブログ用なら1000円程度のサーバーで問題なし

WordPressを使ってブログを立ち上げるのであれば、エックスサーバーやConoHa WINGなどの1000円台サーバーで十分ですね。

ブログであれば特別な機能もいりませんし、動画をレンタルサーバーから配信することでもない限り転送量問題でトラブルになることもありません。

先ほど例に挙げたエックスサーバー・ConoHa WINGは安全にブログを運営するための機能が用意されているので、特にこだわりがなければこの二つのどちらかを選ぶと良いでしょう。

サーバー選びは「Wordpressのお医者さん」にお任せください

おそらく格安サーバー選びで悩んでいるということは、そこまでサーバーにお金をかけたくないということでしょう。

もしご希望でしたら要件にあったサーバーをこちらで選ばせていただきますので、気になる方は是非お問い合わせくださいませ。

また、サイト制作についても対応できますので、サーバー選びからサイト制作まで一任したい場合もぜひご相談くださいませ。