WordPressでは1記事を数ページに分割して表示させることができます。1記事を数ページに分割させることで、直帰率の低下・PV数の増加などサイトに様々な変化をおこさせるようになります。
そこで今回は1記事を2ページ以上に分割する方法やメリットデメリットについて詳しく解説していきます。
WordPressで記事を分割するメリット
WordPressで記事を複数ページに分割するメリットはたくさんあります。まずは記事を分割してページを分けるメリットについて解説します。
PV数が増加する
ページを分割すると、1記事を読み切るのに最低でも2ページ以上読む必要が出てきます。
そのため結果的に1ユーザーあたりのPV数が増加することになり、アクセス数の増加を見込めます。PV数が重要なメディアを運営している場合はかなり有効な手法でしょう。
分割したページ全てインデックスされる
Googleは1記事を複数ページに分割した場合でもそれぞれ独立したページとして扱います。そのため記事の2ページ目以降が検索上位に表示されて、そこからアクセスしてくることもあります。
適切にページ分割ができていた場合は検索流入を増してアクセスユーザー数を伸ばすことも可能です。
意図的に離脱ポイントを作り出せる
やや上級テクニックですが、意図的に離脱ポイントを作り出すことも可能です。
例えば「WordPressの記事を2ページ以上に分割する」というテーマにおいて、想定できるユーザーというのは
- 記事を複数ページに分割するメリット・デメリットを知りたい人
- 記事を複数ページに分割する方法を知りたい人
- 両方を知りたい人
の3パターンに分かれてきます。
この中のうち「記事を複数ページに分割するメリット・デメリットを知りたい人」はやり方を知りたいわけではないのでメリット・デメリットさえしれたら満足できます。
つまり記事の構成が
- 記事を複数ページに分割するメリット・デメリット
- 記事を複数ページに分割する方法
の順番だった場合、①を読み切った時点で満足することになります。満足するということは、直後の選択肢にブラウザバック・再検索などサイトを去る選択肢が出てきます。
「記事を複数ページに分割するメリット・デメリット」の解説が終わったタイミングでページ送りを行い、それと同時に商品紹介などの広告を掲載することで、「目に入った広告を見てみる」という選択肢が新たに登場し、サイトの収益性を高められる可能性が出てきます。
Webサイト運営経験に乏しい方や初心者の方には難しいテクニックですが、ページ分割にはこのような使い方もできるということも覚えておくといいかもしれません。
WordPressで記事を分割するデメリット
WordPressで記事を分割するメリットがあればデメリットもあります。続いては記事を分割するデメリットについて見ていきましょう。
1ページあたりの内容量が薄くなってしまう可能性
1記事を複数ページに分割することによって1ページあたりの情報量が少なくなります。
そのため情報量が少ないページを分割してしまうとただでさえ少ない情報量が更に少なくなってしまい、検索順位が低下する可能性があります。
10000文字を超える記事を分割する場合であれば十分記事のボリュームを維持したまま分割することができますが、1記事3000文字しかない記事を3ページ以上に分割するといったことをしてしまうと、1ページあたりのボリュームが1000文字程度しかありません。
そのためどんな記事でも分割するということはせず、分割する価値がある記事のみページを分けて分割する必要があります。
ページ送りリンクが分かりづらいと直帰率が増加する
WordPressテーマによってページネーションリンクのデザインが異なります。テーマによっては背景に溶け込んでしまい、何処をタップ・クリックしていいのかわからない状態になってしまうことも考えられるでしょう。
そのため、ページ送りリンクのデザインがユーザーに分かりづらい場合はデザインをカスタマイズする必要があります。
WordPressデザインのカスタマイズは経験方法なWordPressのお医者さんがサポート・対応いたしますので気軽にお問い合わせください。
ページ分割回数が多いと最後まで読んでくれない
PV数を増やすために少し読んだだけでページを送らないといけない状態にすると、読み手が疲れて記事の最後まで読んでくれないことがあります。
書籍と同じイメージで読んでくれることを想定して分割する方もいるかも知れませんが、Web媒体の記事を読むユーザーはいつでも離脱できる記事を無料で読んでいることに過ぎないため、少しでもストレスを感じるような作りになっているとすぐに離脱されてしまいます。
そのためPV数や直帰率低下目的でページ分割するとしても、バランスを考えることが必要です。
カニバリが発生する可能性
一つの記事を複数ページに分割した場合、SEO的によろしくないカニバリゼーションが発生してしまう可能性があります。
記事を2ページ以上に分割した場合、全く同じテーマ・方向性・キーワードで執筆した記事が2ページ以上存在することになるため、記事の評価が下がってしまう可能性があります。
1記事を複数ページに分割していたとしても、正しくHTMLがマークアップされていた場合は1ページとして認識される事が多いですが、適切にマークアップされていない場合や、どのページも書いていることが全く同じというように解釈されてしまった場合、記事の評価が低下して検索順位が上がらない状態になってしまうことがあります。
回遊率・PV数を増やす目的でページを分割したのに、逆にユニークユーザー数・PV数どちらも大幅に下がってしまったとなっては話になりません。
適切にマークアップされていない場合はカニバリにより評価減少につながるため、ページ分割によるカニバリを不安視している方は一度WordPressのお医者さんまでご相談ください。
WordPressでページ分割する方法
最後にWordPressで記事を分割して複数ページに分ける方法を見ていきましょう。
クラシックエディター・Gutenbergどちらを使っているかによって方法が異なりますので、それぞれ紹介します。
クラシックエディターの場合
クラシックエディタの場合はページ送りボタンをクリックするとページを分割できます。
ページ送りボタンが表示されない場合はツールバー切り替えボタンを押してメニュー行を増やしましょう。
これでカンタンに記事を複数ページに分割できます。
ページ送りボタンがない場合
ページ送りボタンがない場合はAdvanced Editor Tools(TinyMCE Advanced)で非表示設定にしている可能性があります。
Advanced Editor Toolsで非表示にしている場合はAdvanced Editor Toolsの設定から再表示可能です。
再表示したい場合は設定を開いて「旧エディタ(TinyMCE」に切り替えましょう。
「使用しないボタン」の中にある[改ページ]をドラッグしてメニューに追加してください。
[続きを読む]は別の項目なので注意しましょう。
これでエディタにページ送り用のボタンが追加されたはずです。
Gutenbergの場合
Gutenbergの場合はページ分割用のページ区切りブロックが用意されています。
ページ送り用のブロックはデザインカテゴリーにまとめられているので、そちらから追加するようにしてください。
ページネーションはバランスが大事
ページ送り・ページネーションはSEO観点で見ても難しい項目です。下手に触ると記事の評価が低下してしまうだけでなく、ユーザーの離脱率上昇などにつながってしまいますので、ページ送りは慎重に扱うようにしてください。