WordPressサイトを運営していて、世界中からのアクセスを集めたくて多言語対応したいと考えていたりしないでしょうか。
多言語対応は言語別にページを用意しなければならないため、コスト的にハードルが高いです。ですがWordPressではカンタンかつ効率よく多言語対応する方法が用意されています。
この記事ではWordPressサイトを多言語対応するメリットややり方について解説していきます。
多言語対応するメリット
まずは多言語対応するメリットについて見ていきましょう。
海外からのアクセスを見込める
多言語対応する一番のメリットは海外ユーザーのアクセスを集められるということです。海外の方にもニーズのあるサイトを運営していた場合は、さらなるアクセス増加に期待できるでしょう。
特に英語や中国語に対応できるとアクセス数アップにかなり期待できます。
日本語を使っているのは日本人1億人程度ですが、英語を使うのは15億人以上、中国語も13億人以上が使う言語です。
ユーザーニーズに合うという前提条件がありますが、ニーズさえ満たせればアクセス数をさらに増やすことができるでしょう。
ビジネスチャンスが大きい
日本の旅行関連のサイトを多言語対応した場合、訪日見込み外国人観光客のアクセスを集められます。
日本に訪日することを予定している人のアクセスであるため、行動意欲・購買意欲が高い方のアクセスが集まりやすくなり、海外ユーザーに向けたビジネス天開も進めやすくなります。
飲食店関係や宿泊施設・観光施設など訪日旅行客が興味を持ちそうなコンテンツをテーマにしたサイトを運営している場合は、アクセスアップとともに大きなビジネスチャンスへと繋がるかもしれません。
多言語対応時の注意点
WordPressの多言語化はプラグインを使えば簡単です。ですが、多言語対応に置いて気をつけなければいけないことが多数あるため順番に解説しています。
本当にグローバル化が必要かどうか考える
アクセスを増やすために多言語対応しようと考えている方も多いでしょう。ですが、実際に多言語対応する前に本当に他にも対応が必要なのかどうか考えておくようにしましょう。
例えば日本人向けに書いている内容を多言語対応するメリットはありません。多言語対応したとしても需要がなければアクセスが増えることはないため、本当に多言語対応するメリットがあるのかしっかり考えましょう。
特に多言語対応はコストが大きい作業ですので、不要だと感じたのであればやらないのが懸命です。
自動翻訳だけに頼らない
自動翻訳だけだった言語対応しようとする方もいるかもしれませんが、自動翻訳の精度が上がっているとしても、長い文章の翻訳に関しては不完全です。
そのため自動翻訳だけに頼らず、人の目で見て翻訳することも大切です。自動翻訳された文章が伝わるとしても違和感があって読み手に響かないなんてことも多いため、自動翻訳したものを校閲していくといいでしょう。
予算がある場合は始めからプロの翻訳家に依頼するのもおすすめです。
海外サーバーを利用してアクセス速度を高める
日本に住んでいて日本国内の サイトに接続する場合であれば、ウェブページの表示速度が十分に早いでしょう。
ですが海外からのアクセスだと話が変わってきます。海外から日本にアクセスする場合、物理的な回線の都合でWebページの読み込み速度が大幅に低下します。
そのため多言語対応する場合は意図的に複数サーバーに分けて運用するのもポイントの一つです。
海外サーバーを利用することで日本国内からのアクセスは遅くなりますが、サーバーがある国に住んでいる方からすると高速でアクセスすることが可能です。
WordPressを多言語対応出来るプラグイン
サイトをドメインレベルで分けるという方法もありますが、WordPress であればプラグインで簡単に多言語対応することができます。
多言語対応プラグインにもたくさん種類がありますが、その中でもおすすめの多言語対応プラグインを3つほど紹介していきます。
Polylang
1つ目がPolylangです。PolylangはWordPressの多言語対応で使われることが多い有名なプラグインの一つであり、カンタンに多言語対応することができます。
多言語対応するにあたって言語ごとにURLを分けることも可能であるほか、カテゴリーやタグ・ウィジェットなどあらゆるコンテンツの多言語対応が可能です。
別で新しくWordPressサイトを構築する必要がなく、1サイトで完結可能であるため大幅に多言語対応のコストを削減することも可能です。
自動翻訳でも構わないという場合は、Lingotekというアドオンを導入することで自動翻訳に対応できる翻訳コストも削減できます。
WPML
WPMLは昔から使われている多言語対応プラグインの一つです。40以上の言語に対応することができ、あらゆるコンテンツに対応できます。
記事やウィジェットの翻訳については一般的ですが、WPMLはカスタムフィールドも翻訳対象として設定するため、駆使してカスタマイズしているサイトでも漏れなく多言語対応を実現できます。
非常に優秀なプラグインですが、有料プラグインであるためプラグインそのものにコストがかかる点に注意してください。料金は29ドルからで、2年目以降は料金が安くなっています。
Multisite Language Switcher
こちらはWordPressのマルチサイト機能を使って多言語対応するプラグインです。マルチサイト機能を利用できるため言語ごとにドメインを変更することがカンタンです。
例えば日本人向けのサイトは「sample.com」であるものの、英語の場合は「en.sample.com」、中国語なら「cn.sample.com」のようにサブドメインで分けて独立させることもカンタンです。
ドメインは異なっても、実際は一つのWordPressであるためメンテナンスしやすい特徴もあります。
予めWordPressをマルチサイト化しておく必要がありますが、無料かつ柔軟性が高い多言語対応プラグインの一つでしょう。
WordPressに自動翻訳機能を搭載したい場合
海外のホームページなどにアクセスすると、ユーザー操作で表示言語切り替えられるようになっていることがあります。
上記画像のような言語切替のことです。
それと同様の機能をWordPressに追加できるプラグインも用意されています。それが「Google Language Translator」
Google翻訳を使った機械翻訳になりますが、100種類以上の言語に一瞬で対応することが出来るため、非常に手軽です。
ユーザーが自分で表示言語を切り替えることができるので、日本語が読めない方がアクセスしたとしても自動翻訳を駆使して閲覧してくれる可能性が高まります。
Google Language Translatorの導入方法
かんたんにGoogle Language Translatorの導入について解説していきます。
Google Language TranslatorはWordPress管理画面からインストールできるので”Google Language Translator”と検索してインストール・有効化しておいてください。
有効化すると設定項目が追加されているので、[設定]->[Google Language Translator]へと進んでください。
すると対応する言語一覧の設定が表示されます。
デフォルト設定ではサイトで使われる言語が英語(English)になってしまっていることがあるので、[English]になっていた場合は[Japanese]に変更しましょう。
次に対応したい言語にチェックを入れます。
全ての言語にチェックを入れることもできますが、全てにチェックを入れてしまうとかえってユーザビリティが低下してしまうので、メジャーな言語を多くて7~8固定度にとどめておくのが懸命です。詳しくは後述します。
他の設定はさはなくても問題ありません。一番下までスクロールして[設定を保存]をクリックしてください。
設定を保存したらサイトのトップページなどを開いてください。画面下に「Translate」というボタンが追加されているはずです。
「Translate」をクリックすると翻訳先の言語を選択する項目(国旗)が表示され、クリックするとGoogle翻訳によってコンテンツが自動的に翻訳されます。
Google Language Translatorで対応する言語は多くて7~8種類で良いとさきほど言いましたが、その理由が翻訳先の選択肢が大量に増えて探すのが大変になってしまうからです。
全てに対応するとこのように翻訳先の候補が大量に表示されてしまうため、英語や中国語など世界的に使っている方が多いメジャーな言語に絞って対応するといいでしょう。
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