WordPressのデザインは使用するテーマで決まります。使用するテーマは何十万も存在し、テーマによってデザインや独自機能などが異なります。
たくさんあるのでテーマ選びには悩むと思いますが、大量にあるテーマを国産テーマと海外産テーマの2種類に分けたとき、どちらを選択すればいいかわかりますか?
今回は国産テーマを選ぶメリットや海外テーマ特有の問題などを見ていきましょう。
基本的には国産テーマを選択すべき
WordPressの知識が豊富でテーマの仕組みやセキュリティ対策など詳しい部分までしっかり理解しているというのであれば国産・海外産にこだわる必要はありません。
ですが、
- WordPressはあまり使いこなせていない
- 英語が不得意
- 適切なセキュリティ対策を知らない
という場合はあまり海外テーマを使うべきではありません。
国産テーマを選ぶメリットや海外テーマを選ぶデメリットについて解説していきますので、なぜ国産テーマを選ぶべきなのか詳しく見ていきましょう。
国産テーマを選ぶメリット
国産テーマを選ぶメリットはたくさんあります。まずは国産テーマならではのメリットから見ていきましょう。
SEO施策されている事が多い
日本のインターネットメディア市場ではSEO対策が非常に重要です。海外と比べてもSEOに対する意識が高いのか、テーマにはじめからSEO最適化用の施策がされていることが多いです。
同じような高品質なコンテンツがあるサイトを2つ比較した場合、最終的に勝利するのはSEO施策がされている方になりやすいので、はじめからSEO最適化されているテーマを選ぶことはメリットでしかありません。
はじめから最適化されていればSEO施策に書ける諸費用も抑えられるはずです。
テーマの特徴をチェックしやすい
当然ですが、国産テーマであればテーマの説明も日本語ですので、どういったテーマのが確認しやすいです。
- SEO施策がすばらしいのか
- サイトの表示速度が早いのか
- デザイン性が優れているのか
- どういった機能があるのか
デザイン面など見てわかるものであれば、海外テーマでも簡単に確認できますが、詳細な機能やどういうSEO施策・高速化を行っているかについては英語だとなかなかわかりづらいです。
国産テーマなら、
- トップページヒーローヘッダー(静止画、MP4、Youtube)
- 自由度の高いトップページ構成を可能にするコンテンツビルダー
- イメージ画像付きメガメニューに対応したグローバルメニュー
といったようにどういう機能があるならすぐにチェックできるのでおすすめです。
無料テーマでは一度使ってから継続するか試すという使い方ができますが、有料テーマはそういうわけにはいかないので有料テーマの購入は国産テーマで限定した方がいいでしょう。
マニュアルが日本語
海外テーマの場合、テーマ設定画面などで使われているのは全て英語です。
英語と言っても項目名が英単語になっているだけであることが多いので、慣れてしまえば使わずに困ることはないでしょう。
ですが、使いこなすためにマニュアルを読まなければいけない場合は話が変わってきます。
日本語に対応していない海外テーマということは、マニュアルがあったとしても英語で書かれているので、英語がわからないと肝心なマニュアルを読むことすら困難でしょう。
Google Chromeの翻訳機能などを使えば読めなくもないですが、翻訳結果の一部が解釈し辛い設定項目が存在することがよくあるため、翻訳機能があれば100%大丈夫というわけでもありません。
国産テーマならその心配が無くなるので、直感で使いこなせるほどWordPressを使っていない、テーマの仕組みを理解していない場合は国産テーマが最適です。
サポートを受けやすい
有料テーマは、テーマの使い方がわからない方向けのサポートを提供していることがよくあります。
WordPressの基本操作などテーマと全く関係ないことに関してはサポート対象外かもしれませんが、テーマの機能の使い方がわからない、インストールがうまくいかないといった際のサポートを受けやすいので、WordPress初心者には大助かりでしょう。
WordPressはとても便利でカスタマイズしやすい無料CMSですのでとても魅力的ですが、有料テーマは機能が非常に多くて理解するのが大変になりがちです。そのため、サポートを受けられる有料テーマのほうが無料テーマよりスムーズに導入しやすいメリットも存在します。
社内にWebエンジニアやWordPressが使えるWebデザイナーなどがいないのであればサポート対応有料テーマを選びましょう。
情報を探しやすい
「サポートを受けやすい」というメリットは一部を除いて有料テーマでのみ受けられるメリットです。
無料テーマだとサポートが一切受けられず自己解決しなければならないということが多いですが、有名な国産テーマだとカスタマイズテクニックや基本的な使い方を解説しているサイトを見つけやすいです。
海外テーマを選ぶデメリット
続いては海外テーマを選ぶデメリットです。 サイトの運営において結構重大な問題ですので見ていきましょう。
SEO施策が不十分なものが多い
一番の問題点が、SEO最適化施策をしているテーマが多くないということです。
デザインが美しい海外テーマはたくさんありますが、内部のSEO部分に関しては全く手をつけていないということがよくあります。
そのため、ハイクオリティなサイトを構築できたとしてもSEO周りが全然で検索順位がなかなか上がらないということも珍しくありません。
サポートを受けづらい
海外テーマの開発元は日本人ではないため、日本語でサポートを受けることはまずできないでしょう。
問い合わせから返信対応まで全て英語でしなければならないほか、電話サポート行えないことがほとんどです。
そのため、
- テーマをインストールできない
- 機能の使い方がわからない
といった際にサポートをしっかり受けることができず、自己解決するはめになった、外部の制作会社に依頼して余計な費用がかかってしまったということが起きてしまいます。
国産テーマであれば日本語でサポートを受けられる(サポート対応テーマのみ)ので、サポート体制を重視する場合は国産テーマがおすすめです。
バージョンアップ頻度が高くない
国産テーマと比べると、一度リリースされた海外テーマはバージョンアップされにくい傾向にあります。
この傾向は有料テーマが強く、一度リリースされた有料テーマは以降アップデートされないということが少なくありません。
アップデート頻度が低いテーマは以下のセキュリティリスクが伴います
- 脆弱性(セキュリティ上の欠陥)が見つかっても修正されない
- 脆弱性を突かれてWordPressに不正アクセス、改ざんされる
有志が自由に作成している無料テーマは頻繁にアップデートが入ることがありますが、有料テーマはアップデート頻度が低く、セキュリティ上の不安が大きいため注意しましょう。
どういう国産テーマを選ぶべき?
国産テーマと言ってもたくさんあります。
もし国産テーマの中から選ぶのであれば、以下のことに注目するといいでしょう。
- たくさんWordPressテーマを開発している方のテーマ
- SNSで評判になっているテーマ
- テーマの更新一覧ページを見ると、更新履歴がびっちり書き込まれているテーマ
- Page Speed Insightsでハイスコアをたたき出すテーマ
これらのことを意識しておけば、国産テーマ選びに失敗する可能性も大幅に減らせるます。
詳しくは「WordPressサイト構築にオススメの国産テーマ9選」でおすすめの国産テーマを紹介していますので、そちらを参考にしてください
テーマ選びでお悩みならご相談下さい
サイトジャンルによって適切なテーマが変わってきます。
企業の公式サイトを制作するのであればコーポレートサイト用のデザインで整えられたテーマを選ぶべきですし、医療・クリニック系サイトなら清潔感あふれるテーマを選択しなければなりません。
そのため納得の行くテーマを探すだけでも実は結構大変であり、簡単に見つかるものではありません。
そこで、WordPressのテーマ探しで悩んでいるのであれば一度当サイト「WordPress のお医者さん」までご相談下さいませ。
テーマの選定から導入・初期設定までサポートさせていただきます。