WordPressには独自の投稿タイプを作成できるカスタム投稿機能が用意されています。

カスタム投稿はfunctions.phpに自前で定義したり、「Custom Post Type UI」などのカスタム投稿を簡単に追加できるプラグインを利用することで自由に追加することが可能です。

ですが、カスタム投稿に追加した記事が公開状態になっているのに、トップページの新着記事一覧に表示されないことがあります。

今回は、カスタム投稿が新着記事に表示されない理由や解決方法について解説していきます。

WordPressのカスタム投稿が新着記事に表示されない理由

テーマ側が対応していない

一番の原因かつ唯一の原因です。

公開されているテーマのほとんどはカスタム投稿に対応しておらず、個別にテーマを編集しなければなりません。

有料テーマであれば対応したいのではないかと思うかもしれませんが、有料でもカスタム投稿に標準で対応していないことがほとんどです。

なぜかというと、カスタム投稿名はサイトによって異なるほか、自動でカスタム投稿を取得することがかなり難しいからです。

そのため、カスタム投稿を新着記事に含めるように作られているテーマは滅多に見つかりません。

新着記事以外にも表示されないページがある

カスタム投稿が表示されないのは新着記事だけではありません。

全てのテーマが当てはまるわけではありませんが、カスタム投稿はカテゴリーページやタグページにも表示されないことがあります。

また、「WordPress Related Posts」などの関連記事を表示するプラグインもカスタム投稿は対象外になっていることが少なくありません。

これらの表示されない箇所は、テーマ改修など何らかの手段で対策する必要があるため、WordPress開発技術がない方にとっては難しい問題でもあります。

カスタム投稿を使うメリット

記事ジャンルの分類ができる

WordPressにはカテゴリ機能が存在しますが、カテゴリー機能だけでは分類できないくらい多くのジャンルを取り扱うこともあるでしょう。

そういう場合は、カスタム投稿機能を使って大雑把なジャンル分けする手があります。

  • 生活全般用の「ライフスタイル」
  • お金稼ぎ関係の「副業」
  • 転職のみを扱う「転職」

カスタム投稿別で記事を分類することで、カテゴリーページに一貫性が生まれるなど様々なメリットが生まれます。

また、関連記事を表示するテーマ機能・プラグインを使用していた場合、カスタム投稿単位で関連記事に表示する記事を絞り込めるので、より関連性の高い記事を関連記事として表示することも可能です。

カスタムフィールドを使う時

プラグインなどを使って用意できるカスタムフィールドは、特定のカスタム投稿のみで入力できるようにすることも可能です。

つまり、通常の投稿では必要ないけどランキングページなど特定の記事だけカスタムフィールドを使えるようにしたい場合にカスタム投稿が役立ちます。

「Advanced Custom Fields」で条件分岐を加えて、投稿記事ごとに調整するということもできますが、投稿別に表示するカスタムフィールドを切り替えたほうが入力ミスも少なくなるためおすすめです。

カスタム投稿を新着記事に含める方法

先に言っておくと、WordPress開発周りの知識がないと非常に難しい課題です。

後半でも紹介していますが、当サイト「WordPressのお医者さん」はカスタム投稿周りの悩みも解決できる技術を有しておりますので、気になる方はお問い合わせください。

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新着記事一覧を生成している処理を改良する

技術のある人なら一番手っ取り早い方法ですが、最も難しい方法です。

WordPressのテーマを編集したことがある・プラグインを開発したことがあるレベルのWebエンジニアならとても簡単ですが、そうでない場合はほぼ不可能レベルで難易度が高いです。

というのも、

  • 編集箇所を見つけることさえ難しい
  • 修正方法は試用しているテーマによって異なる
  • 失敗するとテーマが壊れてサイトにアクセスできなくなる

といったリスクが存在します。

そのため、万が一トラブルを起こしても元に戻せるノウハウがあれば問題ないですが、そうでない場合は非常に危険です。

ですので、WordPress開発関係の知識がない人は、当サイトなどのWordPress開発業者に依頼するか、別の方法を模索してください。

>>当サイトへの問い合わせはこちらから

カスタム投稿を新着記事に含められるテーマを探す

テーマによっては最初からカスタム投稿に対応していることもあります。

そういったテーマであればテーマ設定を編集するだけでカスタム投稿に対応できるため、Web開発技術を持たない人でも通常の投稿とカスタム投稿を含めた新着記事一覧を作成できるでしょう。

ただし、カスタム投稿にも対応できるテーマが納得行くデザインをしているかはわからないため、探す場合は相当根気よく探す必要があります。

実用できるプラグインは残念ながら存在しない

カスタム投稿に対応していないテーマでも、カスタム投稿を簡単に新着記事に含められるプラグインがあるのではないかと思うかもしれませんが、現状存在しません。

カスタム投稿のみの新着記事一覧を作成できるショートコードプラグインは存在しますが、通常の投稿とカスタム投稿を合わせられて、なおかつ実用レベルのプラグインはないのです。

1つぐらい実用できるプラグインがあってもいいのではないかと思うかもしれませんが、そう簡単にはいきません。

通常の投稿とカスタム投稿を一緒にした記事一覧を取得することは出来ても、ただただリスト表示するだけだったり、ショートコード形式でトップページの最新記事に反映できないケースがほとんどです。

専用プラグインを開発してもらう

現在使用しているテーマに特化した、カスタム投稿対応プラグインを開発してもらう方法もあります。

ですが、この場合テーマによって開発するプログラムが異なる関係で完全オリジナルプラグインを作成する必要が出てきます。

そのため開発費用がかなり大きくなりやすく、あまりおすすめできる方法ではありません。

一応当サイトでもそういったプラグインの新規開発をお受けすることは出来ますが、それなりに費用は高くなることは覚えておいてください。

費用を抑えたい場合は、このあと紹介している「テーマの改修依頼をする」を参考にしてください。

テーマの改修依頼をする

一番効率的かつコストを抑えられるのがこの方法でしょう。既存テーマの修正であれば、1から開発するよりも低コストで進められることが多いので、発注費用も抑えられます。

当サイトでもテーマ改修によるカスタム投稿対応作業を請け負っていますので、どうしてもできなくて困っているという方はご相談ください。1からプラグインを制作するよりかは安く対応させていただきます。

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カスタム投稿を使いこなすのは難しいがとても便利

デフォルトでは最新記事に表示できないなど、痒いところに手が届きにくいカスタム投稿です。

ですが、テーマ改修などをして新着記事やカテゴリー・関連記事などをカスタム投稿に対応させられると非常に便利なものへと進化します。

特に記事の管理が非常にやりやすくなるので、

  • これから大規模なサイトで育てていく
  • 記事の管理で苦労したくない

という方はぜひカスタム投稿を使いこなせるように頑張ってみましょう。

カスタム投稿を使いこなす上で必要なカスタマイズである

  • 通常の投稿とカスタム投稿をまとめた新着記事一覧の作成
  • カテゴリーやタグページでカスタム投稿を表示させる
  • 関連記事にカスタム投稿を含める

といったテーマカスタマイズはこちらで対応できますので、WordPressをより使いやすいものにしたいという方は、ぜひお問い合わせくださいませ。

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