WordPressで作成したサイトにアクセスすると「データベース接続確立エラー」が発生することがあります。

「データベース接続確立エラー」が発生するとサイトが真っ白になり、何も閲覧することができません。管理画面へのアクセスで同様のエラーが発生した場合、WordPressを更新することもできません。

「データベース接続確立エラー」が発生してしまう原因は複数ありますが、対処法も用意されていますので、何が原因で発生し、どのように対処すべきか解説していきます。

「データベース接続確率エラー」が発生する原因

データベース接続確立エラーが発生する主な原因は以下の三つです、

  • サーバー負荷が高くなっている
  • テーマやプラグインが不具合を起こしている
  • データベースログイン情報を間違えている

サーバー負荷が高くなっている

WordPressではデータベースに負荷がかかりやすいです。そのためアクセスが急増するとデータベースが処理しきれくなくなってページの表示速度がどんどん遅くなっていきます。

サイトのアクセス数自体はほとんどなかったとしても使っているのがレンタルサーバーだった場合、他の方と物理サーバーを共有する関係で、他の方のサイトの負荷の影響を受けることがあります。

格安レンタルサーバーなどスペックが低いサーバーを使っていると、自分のサイトのアクセスが1日1一桁でも「データベース接続確立エラー」が不定期で発生することは珍しくありません。

テーマやプラグインが不具合を起こしている

導入したテーマやプラグインが不具合を起こして「データベース接続確立エラー」が発生することがあります。

テーマやプラグインを更新したら、更新したプログラムに不具合があってサイトにアクセスできなくなったという場合もありますが、テーマやプラグインの脆弱性を突かれてハッキングされたというケースも否定できません。

データベースログイン情報を間違えている

データベースへの接続方法が間違っているということも考えられます。主にWordPress新規インストール時やサーバー・ドメイン変更時にありがちなトラブルです。

この場合WordPress管理画面にも一切アクセスできないため、サーバーに直接接続して修復する必要があります。

「データベース接続確立エラー」を修正・対策する方法

続いて「データベース接続確立エラー」を修正して解決する方法やこれ以上発生しないように対策する方法を見ていきましょう。

キャッシュプラグインを導入する

データベース接続確立エラーが起きるのはデータベースに負荷が高いことが原因であることが多いですが、キャッシュプラグインを導入することでデータベースの負荷を下げることができます。

WordPressはアクセス毎にデータベースに何十回(プラグイン導入数によっては数百回)も接続するため、少しアクセスが増えただけでサイトが重くなってしまいます。

ですがキャッシュプラグインを使ってページをキャッシュしておくことでデータベースへの接続回数が激減し、データベース接続確立エラーが発生しづらくなります。

WordPressはAutoptimizeやWP-Optimize。WP Fastest Cacheなど無料で使えるキャッシュプラグインが多数リリースされていますので、まだ導入していないサイトがある場合は導入を検討してください。

ただしキャッシュについて理解した上で使わないとサイトの不具合を引き起こすことがあるので、キャッシュに関する知識がないという方はWordPressのお医者さんまでお問い合わせください。

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サーバー・プランを変更する

常に発生するのではなく不規則に「データベース接続確立エラー」が発生する場合、ほとんどがサーバーのスペック不足です。

サーバーにあるデータベースの処理が追いついていない場合、大量のリクエストを処理しきれずに「データベース接続確立エラー」を返すことがあります。

この場合はサーバーを変更するか、よりスペックの高いサーバープランへと変更することを推奨します。サーバーさえ今より良いものに変更すればこのようなエラーはほとんどなくなるでしょう。

将来的にスペックアップしやすいサーバーを推奨

レンタルサーバーを使用する場合、レンタルサーバーによってはサーバープランを変更しても処理性能そのものは変わらないことがよくあります。

ですので今後同じような理由でサーバーを強化しないといけなくなったときに備えてプラン変更でサーバースペックを強化できるレンタルサーバーを使用することをお勧めします。

料金
ConoHa WING 2円/時間~ いつでもプラン変更可能
wpX Speed 2円/時間~ アクセス急増時に上位プランに切り替えるオートスケール機能搭載

プラン変更でサーバースペックを強化できるレンタルサーバーは、プラン変更時(サーバースペック強化時)に引っ越し作業が不要なケースが大半であるため、無駄なコストを掛けずに済みます。

wp-config.phpを確認する

WordPressはwp-config.phpにデータベースログイン情報(IDとパスワード)が書き込まれています。WordPressは記事データなどをデータベースに保存しているため、ログイン情報が間違っているとWebサイトを表示できず「データベース接続確立エラー」が発生してしまいます。

立ち上げたばかりのWordPressサイトでありがちなトラブルですので、WordPressをインストールしてすぐ「データベース接続確立エラー」が発生した場合は一度wp-config.phpを確認してみてください。

/** WordPress のためのデータベース名 */
define( 'DB_NAME', 'database_name_here' );
/** MySQL データベースのユーザー名 */
define( 'DB_USER', 'username_here' );
/** MySQL データベースのパスワード */
define( 'DB_PASSWORD', 'password_here' );
/** MySQL のホスト名 */
define( 'DB_HOST', 'localhost' );

WordPressのインストールが完了すると作成されるwp-config.phpにはこのようなデータベース接続情報が書き込まれています。

データベース名やデータベースのユーザー名・パスワードはもちろんのこと、データベースサーバーのドメイン・IPアドレスも正しく指定する必要があります。どれか一つでも間違っているとエラーとなります。

データベース接続情報に関する問題でトラブルが発生していた場合、初心者や素人の方には難しいので、解決できなくて困っているという運営者の方はWordPressのお医者さんまでお問い合わせください。

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phpMyAdminを確認する

正しくデータベースに接続できていたとしても、WordPressに必要なデータがないデータベースに接続していると正常に処理できずデータベース接続確立エラーが発生してしまいます。

WordPressを通常利用しているだけであれば発生することがないのトラブルですが、サイトを別のサーバーやドメインに移転した際に発生しやすいです。

記事情報などのサイトデータの大半はデータベースに保存されるため、WordPress関連のファイルだけコピーするだけでは不十分です。

phpMyAdminを使えば簡単にデータベースの中身を見ることができるので、一度確認してみてください。

デフォルト設定でWordPressをインストールしているのであれば、「wp_」から始まるデータ(テーブル)があればWordPress用のデータがあるデータベースへの接続に成功しています。

一つもないという場合は接続しているデータベースを間違えている可能性があるか、データベースのコピーを忘れている可能性が高いです。

バックアッププラグインを使っているのであれば、移転先サーバーにWordPressを新規インストールして復元し、接続先データベースを間違えている場合はwp-config.phpを修正して対応しましょう。

ただし一つ間違えると全てのデータを削除しかねない・WordPressを壊しかねない作業なので、不安な方はWordPressのお医者さんまでお問い合わせしていただけると、こちらが対応・代行させて頂きます。

「データベース接続確立エラー」は必ず修正するように

「データベース接続確立エラー」が発生するということは、せっかくサイトに読者が訪れてきても閲覧できずブラウザバックされてしまうということです。

SEO的にも非常によろしくなく、Google検索エンジンのBOTがアクセスしてきたときに「データベース接続確立エラー」が発生した場合は検索結果から削除される可能性も出てきます。

純粋なアクセス数減少にも繋がるので、もし「データベース接続確立エラー」が発生したのであれば早急に修正するようにしてください。お急ぎの方は当サイト「WordPressのお医者さん」までお問い合わせしただければ、サポートさせて頂きます。