WordPressに限らず、サイトのコンテンツは結構な確率でコピーされます。
特に上位表示に成功している記事ほどいろんな人の目につくので、そのぶんコピーされる可能性も高まるでしょう。
WordPressではサイトのコピーを防ぐ方法がいくつかありますので、今回はそのことについて紹介していきます。
サイトのコンテンツは結構コピーされる
冒頭でも言った通りにサイトのコンテンツは結構コピーされます。
そのため何かしら手をうっておかないと、赤の他人にコピーされてコンテンツを作成される可能性があります。
「コピー=悪」ではない
コンテンツをコピーするといってもいろんなシチュエーションがあると思います。
- TwitterやLINEなどで共有する目的でコピーした
- コンテンツ内のテキストをコピーして、それを検索した。
- 引用目的でコピーした
- リライトして半オリジナルにするために引用した
- 丸パクリするためにコピーした
最後の丸パクリに関しては完全に悪質なものですが、それ以外はそこまで悪いことではありません。
コピーされることに対して過剰に意識しているかもしれませんが、冷静に考えると実は「コピー=悪」とは限らないのです。
サイトのコピーを防ぐ方法
WordPressでサイトコンテンツのコピーを防ぐには、大きく分けて二つの方法があります。
- コピーを禁止するjavascriptを書く
- コピーを禁止するプラグインを導入する
この中で最も簡単な方法はプラグインを導入することですが、せっかくなので両方のやり方を紹介します。
javascriptを書く
1つ目がコピー禁止用のJavaScriptを記述するという方法です。
Wordpressを使う場合はあまりおすすめする方法ではありませんが一応可能です。
コピー禁止のjavascriptは以下のように記述を追加します。
window.onload=function(){document.body.oncopy=function(){returnfalse;}}
これだけでコンテンツのコピーを防ぐことができ、コピーコンテンツ作成目的のコピーも防ぐことができます。
先ほども言いましたが、この方法はテーマ・子テーマにjavascriptファイルを追加したり、テーマファイルに直接記述する必要があるので、WordPressを使う場合に限ってはおすすめしません
プラグインを活用する
WordPressを使うのであればプラグインを活用するのが一番です。
コピー禁止関係の機能が豊富で細かく設定しやすいオススメのプラグインは「Secure Copy Content Protection」というものです。
コピーは検知するだけであれば設定を一箇所をチェックするだけでいいですし、コピーを禁止するけど右クリックメニューは禁止しないといった細かな設定も可能です。
「Secure Copy Content Protection」の導入方法
こちらのプラグインは管理画面のプラグイン新規追加ページからインストールすることができます。
プラグイン新規追加ページで「Secure Copy Content Protection」と検索してみてください。
おそらく一番左上に「Secure Copy Content Protection」が表示されていると思うので、それをインストールします。
不安な方は以下の画像に表示されているプラグインと見比べてインストールしてください。
このプラグインを有効化したら左メニューに表示されている[Copy Protection]をクリックします。
すると細かく設定できる画面が表示されるので、[Enable copy protection in all post types]にチェックが入っているか確認します。
チェックが入っていない場合はチェックを入れて[Save Changes]をクリックします。
これでサイトコンテンツが全てコピーできなくなり、悪意あるコピーを防げるようになります。
ただし、このままでは右クリックメニューも使えなくなっています。
コピーを禁止して右クリックメニューを有効化する方法
この場合は設定画面の[Option]タブを開きます。
すると様々なチェック項目が表示されますが、この中のうち上から2番目の[Disable right click]のチェックをすべて外して保存します。
これでコピーだけを禁止して右クリックメニューは使えるようにできます。
右クリックメニューのコピーを使われるんではないかと思うかもしれませんが、コピーを禁止している時点でテキストの選択ができなくなってるので、右クリックメニューにコピーが表示されることもありません。
他にも様々な設定をこまかく行うことができるのでかなりオススメです。
コンテンツのコピーを禁止するとサイト評価が落ちる可能性あり
ユーザーにコンテンツのコピーを禁止すると、ユーザビリティの低下とみなされてサイトの評価が落ち、検索順位も下落する可能性があります。
そのため、コンテンツをコピーされたくない一心でコピー対策をするのはやや危険です。
先ほども言いましたがコピーする理由はSNSでのシェアや引用などたくさんありますので、コピーできないと分かるとそれだけでページを離脱される可能性があります。
ですので、安易にコピーを完全に禁止するというのは考える必要があります。
コピーをあえて放置する方法もある
実はあえてコピーを気にせず放置するという方法があります。
ただしただ放置するだけではあまりメリットがないですが、とある対策をすることでコピーされることをプラスに捉えられるようになります。
コピーされやすい箇所は需要がある可能性がある
まず、大前提として価値のないコンテンツはコピーされません。
つまりコピーされる時点で、コピーした人にとって価値のあるコンテンツと判断してるということであり、自信にもつながります。
それだけでなく、コピーされている箇所がわかれば需要のある内容も特定することができるので、コピーされることをうまく活用すればかなりのメリットです。
普通に引用されている可能性も高い
WordPressなどのブログでは他サイトのコンテンツを引用として埋め込むこともできますが、コンテンツを埋め込む際には必ず何かしらのコンテンツをコピーするはずです。
手入力で引用文を入力することもないでしょう。
そのため、たとえブログなどの別のサイトで使われたとしても「コピーされた=記事が丸パクリされた」とは限らないのです。
コピーされた箇所を検知できるプラグインを導入する
「Check Copy Contents」というプラグインを導入すると、コピーされた文章をメールで通知できるようにできます。
そのため、あえてコピーを禁止せずに放置する場合はこのプラグインを導入してコピーされやすい記事などを分析するのがおすすめです。
コピーされているのが単語単位のいち部分であれば、その単語を再検索している可能性がありますし、まとまった文章がコピーされている場合は、どこかのサイトで利用されている、悪質なライターがコピーして納品している可能性など、いろんなパターンの情報をこのプラグインを通して得ることができます。
導入は少し工夫が必要
非常に便利なCheck Copy Contentsですが、実はこのプラグイン本体に脆弱性があり、Wordpress公式からはインストールできなくなっています。
ほかの手段を用いて導入したとしてもセキュリティの脆弱性が残っている状態であるため、導入する際は必ず脆弱性を修正する必要があります。
もしCheck Copy Contentsを使ってコピーされる箇所を分析したい方は、当サイトにお問い合わせください。
脆弱性を修正した上で導入させていただきます。
まとめ:コピー禁止にするかどうかは要判断
コピーを完全禁止するかどうかは、一度実際にコピーを禁止してみてUU・PVに影響が出るか分析するようにしてください。
分析した結果SNSでのシェアが減っていたり、UU・PVが低下するのであればコピー禁止はやめるべきでしょう。
コピー禁止すべきかどうかについてはサイトジャンルごとに大きく異なり、実践してデータを集めない限り判断しようがないので、まずは試験的にコピー禁止を試してみるといいでしょう。